(右京M−1受賞者レポート)行ってきました!「支えあいボランティア チーム上弓削」

みなさん、こんにちは!
右京ファンクラブねっとの山田です。
今回は、2024年度の「M-1(まちづくりワン)グランプリ」最優秀賞を受賞した、
「支えあいボランティア チーム上弓削」の皆さんの活動を取材しました!


■自家用車をつかった買い物送迎に同行!

小雨ふる11月の京北・上弓削(かみゆげ)。
地域の公民館の前に、3人の男性が集まっていました。
集まっているのは、「支えあいボランティア チーム上弓削」のメンバーの皆さん。

「チーム上弓削」は、上弓削に暮らす外出に困っておられる方々の移動・送迎を、
地域の有志の方々が自家用車で行う、「移動支援ボランティア」グループです。


集まった皆さんに、「今日はどんな予約が入っているんですか?」と伺うと、

「今日は地域の高齢者の方を買い物にお送りしますよ」

 と答えてくれたのは、ボランティアドライバーを務める佐伯さん(写真中央)。

そうこうしているうちに、集まったメンバーの皆さんで、予約した利用者のお宅に車を走らせ、
迎えにいきます。



何軒かのお家を周り、順番に予約した利用者の女性が車に乗り合うと、
車内はたちまち、「あんた久しぶりやな〜」「元気にしてた?」と、互いに話に花が咲きます。

「よく利用されるんですか?」と伺うと、

「今日で3回目くらいやね。運転免許を返納して移動に困っていたから、助かっています」

「今日は「一緒に買い物に行こう」とお互いに時間を合わせて予約したんやで」

と、ともに80代の女性は答えてくれました。

「あんた元気やった?」と話に花が咲く車内。
周山のスーパー「サンダイコー」に着くと、皆さん、神棚に備えるお供物や
サラダ油などの品をカートに入れます。
「何買うかメモしてきたけどメモ忘れてきたわ〜」

「以前は地域に移動販売が来てたけど、今は無くなってしまってん。やっぱり自分で選べるのはええわ」

「買い物もしたし久々に会った人としゃべらんならんし、忙しいわ~」

と笑いながら存分に買い物を楽しむ利用者の方々を、チーム上弓削の皆さんは暖かく見守ります。




「京北にはバスもあるけど、家からバス停までが遠かったり、行きはよくても買い物帰りは
 荷物があるから、同じ距離でも歩くのがしんどかったりすることもあるんです」

「ドライバーさんが同じ上弓削の人やから安心やわ。(チーム上弓削の方の)お母さんと私は
 同級生やってんで」

「皆んなとなかなか会えへんけど、(一緒に買い物に誘えば)顔が見られる。元気な顔が見れて、
 よってしゃべれるわ」

皆さんからは、チーム上弓削の活動が安心して生活するための大切な時間になっていることがわかります。
お店のカフェスペースで、偶然会った友達とお話も。
おしゃべりをたっぷりしたあと、利用者の皆さんはドライバーさんに送迎料金の500円を支払い、
買った荷物を車に乗せてもらったあと、それぞれのお宅まで相乗りで向かいました。

■「まず上弓削からなにかでけへんやろか」


どうしてこのような取り組みを始めたのでしょうか?
送迎の後、「チーム上弓削」の皆さんにお話を伺いました。
Q.あらためて、「支えあいボランティア チーム上弓削」の活動とはどんなものですか?

「チーム上弓削では、上弓削にお住まいで事前に利用者登録(登録料1000円)をした方を対象に、
毎週水曜・土曜に7名のボランティアドライバーが自家用車を用い、予約があった方の京北内の
移動・送迎サポートをしています。1回の利用には3日前までに予約をしてもらい、1000円が必要ですが、
2人以上が誘い合って予約してくれた場合は、1人500円で利用できます」。
Q.どうしてこの活動を始めようと思ったのですか?

「地域の福祉課題を話し合う会合で、
 高齢者が抱えている課題を検討したときに、
 移動販売が無くなって買い物が大変になり、
 そこから「移動支援」が必要だということがわかったんです」

「社会福祉協議会の実施する買い物移動支援や、
 病院などへの福祉有償輸送のサービスはあるけれど、
 利用日時や目的が限定されていたり、利用対象外の地域住民もいるので、
「柔軟に利用できるサービスが必要だ」となったんです」


「その会合の懇親会で、上弓削出身のメンバーが
「まず上弓削からなにかでけへんやろか。やってみよか」と話が盛り上がり、
「自分たちの自家用車を使った移動支援をやってみよう」となりました」
「社協さんの協力のもと、陸運局、保険会社とも確認を重ね、2024年7月よりスタートしました。」

「メンバーには旧京北町職員出身の者も多く、福祉有償輸送の講習も受けていたので、
 スムーズに始められましたね」



Q.みなさん、どんな目的で利用されますか?

「利用目的を限定していないので、京北内の移動なら自由に使ってもらえます。
 「友達の家にちょっとおしゃべりに行きたい」、「何時に迎えにきて欲しい」、など、
 利用者の方の要望にできるだけ応えるようにしています。
 タクシーみたいに気軽に使ってほしいですね」

「今は車やバイクを運転できている人でも、今後免許を返納する人が増えたら
 もっとニーズが増えるかもしれません」

「ドライバー間でも、予約日に用事があれば別のドライバーに送迎をお願いしたりして、
 できる範囲で工夫・調整しながらやっています」
右京区まちづくり大交流会@サンサ右京での活動報告(2025年3月7日)の一コマ。寸劇を通じて、地域の方々にPRし利用の仕方を伝えているそうです。今年度は買い物送迎での利用が最も多かったそう)
Q.今回、「M-1グランプリ」に挑戦されたのはどうしてですか?

「賞金があれば、様々な備品が揃えられるからです。
 現在はメンバーの出資や利用料、一部補助金を財源に活動しているのですが、
 賞金があると、送迎前にチェックで使っているアルコールチェッカーや体温計を増やせたり、
 カバー範囲の広い保険にアップグレードできます。
 多くの人に活動を知ってもらえるよう、ロゴマークの入った車両ステッカーやジャンパーも揃えたいですね。」

「広報ができ、保険や備品が充実したら、「自分もドライバーになりたい」と思う人が増えるかもしれません」


Q.なるほど!今後の目標や、やってみたいことはありますか?

「まずは年度末までやってみて、どんな結果になるかをみて、
 今後の活動方法を決めていければと思います」
「もし上弓削以外の地域で「自分たちも移動支援を始めたい」という人がいれば、
 経験や方法を共有して応援したいですね」
「上弓削で、次世代のドライバーが生まれてくれることも期待しています!」
活動について丁寧に教えてくださった「チーム上弓削」の皆さん。地域のために活動するみなさんの姿が、とてもかっこよく思えました!
取材者コメント)

実際に送迎車に乗って同行取材をさせていただきました。
送迎があることによって、たとえ高齢になっても、買い物で好きなものを選べたり、
気の合う友達とおしゃべりをしたりでき、
生活にうるおいがもたらされていることがわかりました。
地域の方が互いに気遣い合い、助け合う現場を見て、心暖かくなりました。

(取材後)
M-1の賞金を使って、送迎車に貼り付けるマグネットのステッカーができました!
このロゴが、今日も京北で笑顔を運びます!

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